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最近は、社会生活をいとなむ時にコンピュータはなくてはならない存在になりました。今後、この傾向はますます強まっていくと思います。コンピュータは、現代を特徴づけている自動車などの機械と比べて、次のように非常に特徴的です。   ★ 日々進化して、そのスピードは目を見張るばかりです   ★ 使う人の才覚によって様々な可能性が引き出せます

時代の流れにうまく対処して、コンピュータを使ったちょっと賢い社会生活を送れるようになるには、コンピュータのいろいろな側面を学んで、自分なりの関わり方を見出していくことです。また、自動車などのものを作る場合においても、右記の図に示すように、単に機能的な面から要求される品質だけでなく、人間の感性(心の動き)に基づいたより高度な品質が要求されるようになってきました。情報学部では、今後、感性を重視した情報学部に徐々に変換していく予定です。感性を理解するためには、当然、コンピュータだけではなく、人間や社会についても深く知る必要があります。
情報学部では、コンピュータと人間と社会に関わる分野から多種多様な科目を用意し、コンピュータを使う社会に羽ばたいていくにあたって、皆さんなりの知恵を身につけるお手伝いをします。そのため、新しい教育方法も積極的に取り入れています。
以上のような意味から、情報学部は、文系でも理系でもありません。情報学(「情報学概論」参照)を学ぶ学部を目指しています。便宜上、2 学科に分類されていますが、一つの学部として運営しています。実際、いずれの学科に所属しても、原則的に、他学科・他コースの科目を自由に履修できます。ただし、卒業研究は、自分の所属する学科教員の研究室で実施されます(一部の研究室では、両学科から卒研生を受け入れています)。

幅広い分野の教育を行っている学部

情報学は、非常に幅広い分野を包含した学問です。そこで、本学の情報学部では、以下の図に示すような分野における教育を行っています、カリキュラム上、「数理科学」、「計算機科学」、「情報セキュリティ」の分野がほぼコンピュータシステム学科に、また、それ以外の分野が他の 1 学科に割り当てられています。ただし、「計算機科学」分野の基礎は、いずれの学科に所属しても学ぶことになります。
全国には、多くの情報系学部・学科が存在しますが、本学の情報学部のように、幅広い分野に対する教育を行っている学部・学科は少ないのではないかと思います。本学の学部内は、2学科に分かれており、各学科で学べる分野は異なりますが、上記でも述べたように、一つの学部として運営されており、基本的に、他学科の科目を履修することも自由です。従って、一学部一学科としてみた方が妥当だと思います。
ただし、すべての分野に対して、各分野に特化した学部・学科と同様の深さまで教育を行っているわけではありませんが、特定の分野に興味を持った場合、卒業研究やアドバスンスト科目「実践ベンチャービジネス・特別プログラム(Webデザイン)」などでより深く学習することが可能です。さらに、大学院へ進むという方法も存在します。たぶん、高校生の段階では、情報学のすべての分野を理解している人は少ないかと思います。大学に入ってから、情報学の様々な分野について学び、その中から自分に合った分野に進むのが最も良い方法ではないでしょうか。